下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

パン屋を開業した父

      2016/02/19

父がパン屋を開業した理由

父親のプロフィール
にも書いたが、父は11年間パン屋を営んでいた。
18歳から勤めていた建材メーカーが、40歳のときに倒産し、
その4ヶ月後にパン屋を開業した。

勤め先が倒産し、家族を養うためにパン屋を始めたと言えば
聞こえはいいが、内情は母の猛反対を押し切り、
無理やり開業したのだった。

昨年、父のアパートに行ったとき、
なぜパン屋をやろうと思ったのか聞いてみた。
母の反対を押し切り、再就職をすることもなく、
なぜパン屋だったのかが気になっていたから。

答えは、「やっぱりな」というようなものであった。

・他人の決めた時間に出社したくない
・経営者がかっこいいと思った
・パンなら簡単に作れると思った

何をやってもうまくいく時代だったのかもしれないが、
あまりにも事業計画に具体性がない。
単なる思い付きだし、軽率すぎるし、嫁ブロックを受けても
仕方がないなと思った。

経営者に向かない人種

私自身、普通の会社員なので、偉そうなことは言えないが、
経営者に向く人、そうでない人がいると思う。
向く人というのは、持って生まれたものがあるのではなく、
コミュニケーション能力や、人を育てる力、先を予測する力など
を身に付けるための行動をしてきた努力家だと考える。

そのため、私の父のように、思い付きで開業したり、
リスク考えない、人の言うことに耳を貸さない人間は、
経営者には向いていない。

前職よりも給料が下がったとしても、別の会社で
サラリーマンをしていたほうが良かった。
そうすれば、家族に苦労させることも少なかっただろうし、
厚生年金の受給額も今より増えていただろう。

おやじの背中

私も37歳になり、社会人歴も16年だ。
今でこそ、父の生き方は無謀だし、計画性がないし、
下流老人になっても当然だと思うが、
パン屋を開業したときは、とても頼もしく思ったものだ。

父の作るアンパンやクリームパンは美味しかったし、
何より、店を構えた父がかっこよく見えた。

態度や人間性に問題があるため、母や姉が嫌うのも理解できるが、
私は男なので、嫌いだと言いながらも、どこか擁護してしまう
ところがある。

ずっと見てきた「おやじの背中」というのは、
良い悪いは別として、存在感のあるものなのかもしれない。

 - ブログ ,