下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

老後破産への道

      2016/02/23

テレビで見た貧困老人

数日前にニュース番組で、貧困老人が増えているという
内容の特集をやっていた。

そこに出てきたのは70歳の男性。
55歳のときに妻に先立たれ、それからずっとアパートで
1人暮らしをしている。
娘が一人いるが、アメリカ人と結婚し、ロサンゼルスで暮らしているという。

この男性は、自転車屋を営んでいたが、60歳のときに破産した。
ホームセンターで格安の自転車が並ぶ昨今、小さな店舗で
数万円出して自転車を買う人はほとんどいなくなった。
それに加え、パンク修理などのメンテナンスもする人が減っている。
自転車そのものが安くなっているため、壊れたら買い替える人が
増えているためらしい。

男性は店舗を兼用していた家を所有しているため、
家賃はかからないが、年金受給額が少なく、生活が困窮している。
厚生年金に一度も加入しておらず、国民年金だけで、
1ヶ月あたりの受給額は6万円程度ということだった。

兄弟とは仲が悪く、何年も会っていない状態。
娘にも好かれておらず、進んで会いに来てくれることもない。
そして、友達もいない。

誰にも頼ることが出来ない状態というのは、
さぞかし寂しい人生だろう。

老後破産の恐怖

一般的な夫婦であれば、子供を社会に送り出した後、
定年までの間に、老後の蓄えを増やすのだろう。
そして、夫婦2人分の年金と、貯金を使って余生を過ごす。

普通はこのように考えるのだろうが、妻や夫に先立たれると、
老後の蓄えをするという前向きな気分ではなくなる。

また、ある程度の貯蓄があったとしても、それだけで
余生が過ごせるかは分からない。
年金だけで暮らせないのであれば、誰しも「老後破産」の
恐れはあるのだ。

父が歩んできた「老後破産」への道

私の父が進んできた「老後破産」への道は、

失職 → 起業・倒産 → タクシー運転手 → 離婚

というような感じだ。

絵に描いたような下流の生き方だ。
年金受給額が月12万円あるからまだ良かったものの、
妻とは離婚するし、子供たちからも好かれていない。
友達との付き合いもない。

テレビに出てきた貧困老人とほとんど変わりないのだ。

父はこれからもっとツライ老後になるだろう。
賃貸アパートはいつまで借りられるか分からないし、
買い物にも行けない身体になるかもしれない。
老人ホームになど入るお金は全くない。

もし私が手を差し伸べなければ、
誰にも気付かれることなく、あの世に旅立ってしまうのだろう。

父のことは好きではないが、ほっては置けないと考えてはいる。

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