下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

食品偽装なんて当たり前という考え方

      2016/03/14

信田缶詰の食品偽装 サバ缶にサンマを混ぜていた

最近、というか昔からであるが、
食品偽装をしている企業は多い。ニュースになるのは氷山の一角だ。

「サバカレー」で有名になった老舗企業の信田缶詰の
食品偽装が話題になった。
サバの缶詰に安価なサンマを混ぜていたということだった。
馬場康正取締役総務部長がテレビの取材で、
深々と頭を下げて、申し訳ないと謝罪をしていた。

しかし、本当は申し訳ないなどとは微塵も思っていないだろう。
今まで利益率が高かったのにとか、内部告発した人間は許さない
などと考えているだろう。

その証拠に、
「健康被害は全く聞いておりません。」
などと言っている始末だ。

信田缶詰としては、偽装発覚から数ヶ月は対応に追われるだろうし、
消費者や取引先からの不信感があるだろうが、
すぐに偽装については忘れられるだろう。
今まで通り、利益重視の営業を再開するはずだ。

このようなことをした会社の経営者は
罪にはならないのだろうか。

食品偽装なんて当たり前

そもそも、企業というのは利益を求めるために営業している。
出来るだけ少ない労力で高い利益を上げることは、
誰しもが考えることだ。

したがって、サバ缶にサバより安い魚を混ぜたり、
外国産の食品を国産として販売したりすることは、
企業としては当然の行動なのだ。

騙される消費者が悪いのだ。
騙されなくなければ、自身で偽装を見破るしかない。
しかし、実際には見破ることなど消費者には困難であるため、
○○産と書いてあっても信じず、安いほうを買ったほうが
よいのかもしれない。

5年くらい前の話だが、私の実家の近所に
個人経営のレストランがあった。
その店では、宮崎県産の地鶏炭火焼が人気だった。

ところが使用している鶏肉は外国産だったのだ。
アルバイトの男性が、

「グレーな商売の仕事をやっているのだから、
時給を2,000円にしてほしい。」

と店主に言ったそうである。
要求に応じてもらえなかったため、アルバイトの男性は
店を辞めた。

その後まもなく、鶏肉の産地偽装が発覚し店はつぶれた。
今思えば、時給2,000円の要求を呑んでいたほうが
よかったのかもしれない。

食べ物のなかった時代に比べれば

老人たちはよくこのようなことを言う。

「食べ物のなかった時代より今はずっといいよ」
「昔は1個のコッペパンを兄弟4人で分け合ったんだ」
「白いご飯は贅沢品だった」

それに比べれば、産地がちょっと違っていたり、
類似の食材を使用していたりするくらいは
大したことではない。

老人はこのように考える。

だから、自らが経営者側になった場合、
罪の意識など微塵もないのだ。

安価でおいしいものが食べられれば
それでよしと考えるしかないのかもしれない。

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