下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

夫婦そろって下流老人

      2015/10/22

年金が夫婦合わせて月8万円

岐阜県在住の吉岡さんは夫婦そろって「下流老人」だ。
夫婦はともに70歳。
お金がないため、45年やっている豆腐店をやめることができない。
痛む腰や手足にムチを打ち、朝から豆腐を作り、
近所の老人たちに販売している。
月の利益は6万円ほどだ。

現役時代は2人でなんとか切り盛りし、小さな一軒家を購入した。
1人娘はなんとか短大まで卒業させた。
水曜日以外は休まず働き、贅沢をいっさいしてこなかった夫婦だが、
お金の余裕はまったくない。

年金保険料を夫婦そろって25年しか支払っておらず、
受給できる老齢年金は、2人合わせても月に8万円だ。

住宅ローンは終わっているものの、年金8万円と利益6万円の
合わせて14万円では、満足な生活はできない。

特に問題なのは医療費だ。
2人とも腰痛があり、週に2回は病院に通う。
その医療費が生活を圧迫するのだ。

結婚し東京で暮らす娘夫婦には
迷惑はかけたくないと言うが、
もはや2人の力ではどうにもならないところまできている。

お金がなくて孫と遊べない

年に1~2回は娘夫婦が遊びにきてくれる。
本当なら孫にランドセルも買ってあげたかったが、
とてもそんな余裕はない。
そればかりか、少しばかりのお小遣いもあげられないため、
申し訳なさと情けなさから遊びにおいでと言うことさえできないのだ。

近所には孫と一緒にショッピングセンターに行く老人が多くいる。
その何気ない幸せがこの夫婦には無く、
羨ましいと嘆く。

しかし、これは自分たちが十分な蓄えをしてこなかったのが
悪いのだ。自業自得である。

終活もできない

あと何年生きられるかわからない人間にとって、
お墓を買っておきたいという思いがあるだろう。
葬式の準備をしておいたり、相続などについて子供たちと
話し合っておいたりする「終活」が流行っている。

下流老人にとって、「終活」などできないし、
無縁な活動なのだ。

 - 下流老人の実態