下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

下流老人の貯蓄

   

下流老人にならないために必要な貯蓄額

下流老人にならないために必要は貯蓄はいくらかという話を
ファイナンシャルプランナーがメディアで語っている。

よく言われるのが、年金生活の夫婦は、
現役世代に3,000万円の貯蓄をする必要があるということ。
これは、90歳まで生きる想定で、年金以外に毎月8.3万円を
必要とする計算から導き出されている。

これだけの貯蓄があれば、毎月30万円程度は使えるし、
夫婦で十分な暮らしができるであろう。
しかし、この金額でも足りない人もいるのである。

下流老人にならないためには、年金額や貯蓄額も重要であるが、
毎月使えるお金で工夫して暮らせるかどうかが、
最も重要なのである。

年金300万円でも貧困な老人夫婦

吉岡さん(無職・70歳)は夫婦そろって年金生活者だ。
夫婦の年金額は300万円。月に25万円が支給されている。

毎月25万円あれば、働いていなくても十分やっていけそうだが、
吉岡さんは下流老人なのだ。

吉岡さんは50歳になるまで転勤族だった。
その間はずっと賃貸アパートに暮らしてきた。
50歳になり、ようやく転勤がなくなると、
千葉県浦安市に一戸建てを新築した。

新築当時、一人娘は東京で一人暮らしをしており、
夫婦2人で暮らしていた。
だが、娘が結婚し孫を連れてきたときに遊び部屋があったほうが
よいと考え、4LDKの家を建てたのだ。
これが間違いだった。

50歳から20年ローンを組み、月々の支払いは11万円。
現役世代の頃には楽に支払える金額だった。
しかし、定年退職後に生活が一変する。

現役世代の頃は、妻のパート収入を合わせて、
世帯所得は1,000万円ほどだった。
定年までに貯蓄はできたはずなのだが、
株やFXなどでの損失が大きく、貯蓄額は100万円しかなかった。

定年後、年金から住宅ローンや固定資産税を差し引くと、
13万円しか残らない。
せめて、もっと郊外に3LDKの家を建てて、
住宅ローンが5万円程度だったら、楽な暮らしができただろう。

そう思っても時すでに遅し。

中流以上の生活をしていた夫婦が、
定年後に下流老人になっていく典型的な失敗例になってしまったのだ。

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