下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

裕福だった男が破産して下流老人になる理由

      2016/04/15

経営者だった男の結末

私が働く職場にいるアルバイトの中に、

「前は大きい家に住んでいたんだがなぁ」

と何度も言う73歳の男性がいる。

彼は高校卒業後に道路工事の職人になった。
23歳の時に結婚し、30歳のときには3児の父親となった。
そして、35歳で道路工事の会社を立ち上げる。

働き盛りのときは順風満帆であった。
その頃に、100坪の土地買い、豪華な家を建てた。
近所の人から羨ましがられ、それが快感だった。

ところが、55歳のときに会社が倒産する。
景気が悪かったことも理由のひとつであったが、
最大の理由は、彼が事業資金を使い込んでいたことだった。

仕事が順調な男は、遊びも盛んになるのが世の常。
彼も飲食店をはしごするなど、夜は繁華街で遊びほうけた。
遊び癖は会社の景気が悪くなっても続き、
その結果、倒産することとなった。

その事実を知った妻からは逃げられ、
3人の子供たちからも愛想をつかされた。

裕福な生活から下流老人に

彼は近所の人たちとの交流が深かった。
多くの住人たちとバーベキューや花見、海水浴などに
出掛けていた。

ところが、妻や子供たちが家を出たときに
心配して彼を訪ねてくれる近隣住人はひとりもいなかった。
今まで止めていた高級車がなくなり、
ついには家も売らなければならなくなった。
それでも誰も彼を訪ねてはくれなかった。

彼は地域のまとめ役のように見えたが、
実は嫌われていたのだ。
見栄っ張りだし、後から引っ越してきたにも関わらず、
前から住んでいる近隣の人たちに高圧的な態度を
取ってきたからだ。

バーベキューなどのイベントに参加してくれたのは、
彼が用意するビンゴゲームの豪華な景品が目的だったのだ。

誇示できる財力を失った彼は、逃げるように遠くに引っ越した。

高級住宅からボロアパートに。
まさに老後破産。
今までの豊かな暮らしはすべて失ってしまった。

貯金の大切さ

この73歳の男は、アルバイトだが、
正社員に人間たちにも偉そうに注意をしてくる。

「若いうちに貯金しておいたほうがいいぞ。」

ハッキリ言って余計なお世話だし、
破産した年寄りに言われたくない。

また、現在の立場というものを全く理解していない。

但し、この男のようにならないためにも、
働けるうちに貯金をしておくことは大切だと思う。
下流老人にならないためにも。

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