下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

寂しい老後を送っている高齢者

   

お金がないだけではなく、子供たちから大切にされていない
老人の話をもらった。
お金がなくとも、せめて寂しい思いをしていなければ、
幸せな老後なのかもしれないのだが。

私の叔母は寂しい下流老人

70歳の伯母は、古い公営住宅に住んでいます。
そこの住人たちの大半が高齢者です。
そして住人たちは低所得層の人たちです。

伯母は一人で暮らしています。
叔父は数年前に他界し、借金はないものの、貯金はなく
国民年金のみで生活をしています。
伯母は国民年金だけでは生活が苦しいとよくこぼしていました。

伯母には息子が3人居ます。長女は結婚し近くにはいません。
長男は公営住宅の近くに住んでいます。
子供2人と嫁、そして嫁のお父さんとの5人暮らしです。
しかし、長男はあまり実家には帰りません。
次男も結婚していますが、子供はいません。

3人の兄弟は仲が良くないようで、伯母の悩みのひとつです。
しかも、長女からはほとんど連絡がない状態です。

叔父の葬儀のとき、財産分与の話になりました。
伯母は旦那を亡くした心労で塞ぎこんでしまい、お金の話には
参加しませんでした。
3人の子供たちに任せるという感じだったのです。

叔父が残した財産は300万円程度しかなかったのですが、
本来であれば、そのお金は伯母が残りの余生で使うお金です。
しかし、3人の兄弟で100万円づつ分けることになりました。

自分の母親に対し、子供たちはずいぶんと冷たいと思いましたが、
伯母は子供たちが分け合ったのならそれでいいと言っていました。

本人が納得しているのなら構わないのですが、
やはり子供たちに遠慮している様子があるのです。

次男は月に数回来てくれるのですが、夕食を食べてすぐに帰って
しまうそうです。
少し前に、最近体調が良くないことや、お金がないことを
次男に話したほうがよいとアドバイスをしましたが、
来てくれなくなることを恐れて言えないと話していました。

差し出がましいとは思いましたが、次男に連絡をしてみました。
私からは従弟に当たる人です。

伯母の生活がかなり困窮していること、
70歳になり体調があまり良くないこと、
子供たちの不仲を気にしていることなどを話しました。

すると彼は、「そんな話は母から何も聞いていない」と
言いました。
しかも、「お金に困っているのなら、生活保護をもらえばいい」
と言ったのです。

あまりの冷たい対応に驚きました。
しかし、生活保護を受けるという意見には
賛成だったので、役所に相談に行きました。

すると、役所の担当者からは、近くに住む息子と一緒に
来てほしいと言われました。
そのことを次男に伝えて1年経ちますが、
伯母が生活保護を受けている事実はありません。

伯母はお金がないだけではなく、子供たちから相手にされず
寂しい思いをしています。
このような老人になってしまったのは、
優しい気持ちを持った子供たちを育てることができなかった
伯母にも責任があると思います。

そして、その子供たちも高齢者になれば、
同じような目に合うのかもしれません。

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