下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

老後資金のない下流老人のゆくえ

   

老後資金を作ることができない下流老人がたくさんいる。
職場に出入りしている生命保険会社の女性は、
切実に語っていた。
老人たちの未来を彼女に聞いてみた。

老後資金を作らなければ明るい未来はない

日本は世界一の長寿大国です。
医療の進歩により、病気になっても長生きができるように
なりました。

日本の公的年金制度は賦課方式ですが、出生率が下がり、
寿命が伸びていることは多くの日本人が知っていることであり、
すなわち多くの日本人、とくに現役世代は将来、
自分がいくら年金が貰えるのか、本当に貰えるのだろうか、
薄々心配になっているかと思います。

私は生命保険会社に勤めるファイナンシャルプランナーですが、
「老後資金は3000万必要とは聞くけど、本当?」
などといった相談を受けます。

仮に65歳に退職し、95歳まで生きる場合、3000万あっても
年100万ずつしか使えません。
95歳まで生きるというのは極端な話ですが、
80歳まで生きるとしても200万です。
つまり、相当額老後資金を用意しておかないと、
待っているのは「老後の貧困」なのです。

冒頭にも述べたように、医療の進歩で長生きができるように
なりました。
特別な先進医療を受けることができ、さらに寿命を延ばすことが
できる富裕層を除いても、貧しくとも医療を受けることができ、
長生きができるのです。

そうなると、3000万老後資金を用意していて
80歳まで生きるつもりで年200万ずつ使うという計画は
老後においてあまり賢い使い方ではありません。

介護費用がばかにならないためです。
度合いにもよりますが、要介護状態になると、
初期費用のほかに、月平均で7万円の支出が生じます。

初期費用を除いても、年84万円かかるのですから、
年200万円を用意していても、実際生活費にあてることができるのは
100万円程度となってしまいます。

公的年金制度が賦課方式であるため、
今後、国民の支払う年金保険料は増える一方、
受け取る年金保険が苦は減る一方であり、
公的年金はなくなりはしませんが、
団塊ジュニア世代くらいからは生活のあてにはできない程度の
金額となってしまいます。

つまり、3000万円用意できなければ、いくら貰えるかも
わからない公的年金のみで暮らすしかないのです。

財源のない年金制度のもと、老後資金を用意しないままでいると、
待っているのは貧困です。
医療は受けさせてもらうことができるので、長生きはできます。
しかし決して贅沢はできません。

今後年金受給額がどこまで下がるかは不明ですが、
自らの蓄えがないと、生活保護まっしぐらです。
生活保護状態では当然贅沢はできません。
家を売り車を売り、病院と介護施設を通うだけの生活と
なってしまうのです。

生活保護までいかなくとも、収入がないのですから、
贅沢はできません。
旅行やレジャーなどとてもでないので、家でただテレビを
見るだけの生活となってしまいます。

保険のセールスをしたいわけではありませんが、
老後資産形成は怠らないでいただきたいです。

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