下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

医療費さえ払えない下流老人

   

医療事務をしている後輩と下流老人の話をした。
後輩の話によると、貧困生活をしている老人には
2つのパターンがあり、真面目な人間がバカを見ることも
あるという。

医療費が払えない年金生活者

夫婦で年金生活を送っている60代の男性がいる。
年金は夫婦で月額10万円ほどらしい。
私の勤務している病院に受診されるのは、持病の治療のためで、
慢性疾患の投薬を受けている。

その男性から受診の度に相談を受けている。
それは医療費の支払いを年金が入るまで待ってほしいという
お金の相談だ。

私はその方が年金生活者と知っているので、
余計なお世話なのだが、このようにアドバイスした。

「定期的に受診しなければならないし、月に支払う金額は
ほぼ決まっているのだから、年金を計画的に使わないと
幸せな老後にならないですよ。」

しかし、食費、光熱費、家賃など支払をすると
手元にほとんど残らない現実もあるようだ。
高額な医療を行う際は役所に届出を行えば、一定の負担金で
済む制度がある。
しかし年金生活者の中には、その「一定の負担金」の支払いも
困難な人もいる。

更に追い打ちをかけるのが、医薬分離の制度だ。
これは医療安全上、医療を提供する者と薬剤を提供する者を分け、
相互にチェックを行っているのだが、
法律で定められている一部負担金の支払いはそれぞれ発生するため、
受診者の一時的な負担金は増えることになるのだ。

これは、一定額を超えた場合は保険者から償還払いを
受けることができるのだが、その制度を知らない方も多く、
高齢の方々にはこういった制度をもっと周知する必要があるのだ。

医療費が掛からない生活保護受給者

年金生活者が医療の一部負担金で困っている一方で、
金に糸目を付けずに治療を受けることができる人たちがいる。

生活保護受給者だ。

生活保護受給者の治療費は役所から支払われるため、
窓口での一部負担金は発生しない。

普通であればちょっと体調が悪い程度であれば、
自宅で療養して市販の薬を飲んで回復を図るが、
生活保護受給者はしっかりと医師の診断を受け、
適切な点滴治療や投薬をほぼノーリスクで受けることが
できるのだ。

下流老人の進むべき道

一生懸命働いたあげく、少ない老齢年金で生活している人が
適切な治療を受けることが困難な状況なのに、
働かずに国から生活保護を受けた人間は悠々と生活をして、
金銭を得て、医療を受けることができる。

厚生年金を40年間掛けてきた人は別として、
国民年金だけを30年くらいしか掛けてこなかった
下流老人たちは、生活保護を受けたほうが得策かもしれない。

 - 下流老人の実態