下流老人の実態

増え続けている下流老人。もうこの年で貧困から逃れる術は何もない。

借金を返せない下流老人

      2016/07/29

50歳の独身男性から聞いた話である。
彼は母親の介護のために転職し、実家暮らしをしている。
借金のあった下流老人の父を助け、お金の援助もした。
そんな彼は自分の老後に安息はないと考えている。

借金のある父親と寝たきりの母を助ける息子

自分の稼ぎが少ないというのも問題なのかもしれませんが、
今の状態ではとても親子3人で生活していくには
お金が足りません。

数年前に母親がほぼ寝たきり状態となり、
父と共に介護をしています。

そのために私は仕事を変えたわけですが、今までのキャリアが
全て無駄になる職場なので、下っ端の私には低賃金で
きつい仕事ばかりが回ってきます。
ワークライフバランスを考えての転職だったはずなのですが、
今私の頭の中にあるのは後悔の2文字だけです。

さて、私も貧乏な老人ですが、父親の暮らしぶりはさらに
深刻です。
父親も今年で80歳になります。
父は借金があったので、77歳で交通事故を1ヶ月に3回
起こすまではタクシー運転手として仕事を続けていました。

退職後は年金で借金を返そうと考えていたようですが、
その矢先に母親が倒れ、借金を返すどころではなくなりました。
そのため、私の貯金を使い果たし、ようやく借金を
完済したのです。

借金はなくなりましたが、生活に余裕がないことには
変わりありません。
そのため父はまた働くと言い出しました。

友人の紹介で新しい仕事をもらってきたのです。
仕事内容は清掃業務で、週5日間、朝の3時間働きます。

昔から早起きなのでその点は気にしていませんが、
やはり心配なのは体力です。
人間誰しもそうですが、70歳を超えれば無理がきかない
身体になります。
元気な父親も例外ではなく体力が落ち込んでいて、
最近では母親の体を支えるのも大変そうです。

掃除の仕事とはいえ、腰を曲げたり力を入れたりして
体に負担をかけることになると思われます。

ただ、家でのんびりもしていられないのも事実です。
私も出来る限りに援助はしていますが、
給料が安いため、大した助けにはなりません。

そもそも父が借金など作らなければ、
こんな貧困に悩まされることもなかったし、
母の介護費用だって十分支払えたはずです。

ただ、父が背負っていた借金は、
自分の両親を助けるためにやむを得なかったとの
ことなので、強くは否定できません。

うちの家系は、祖父も父も貧困でした。
老後1人で生きていかなければならない私は
もっと貧しい下流老人になる気がします。

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